毎年、8月1日になると下諏訪の春宮〜秋宮でお舟祭りが開催されます。お舟祭りとは御霊代を巨大なお船に乗せて移動させる行事です。今年ももお舟祭りの時期が近づいてきましたので、今回はお舟祭りについて紹介したいと思います。
お舟祭りは国道20号が通行止めになる大きなお祭り
お舟祭りは、毎年8月1日に開催されるお祭りです。大きなお舟を引っ張り移動するため、国道20号線も通行止めになります。御柱以外ではなかなかない国道が通行止めになるほどの大きなお祭りです。
春宮にお遷(うつ)した御霊代(みたましろ)は、渡御行列をしたて再び秋宮へ御遷座されます。遷座祭に続いて下社例大祭が秋宮で行われます。この遷座の行列に続いて青柴で作った大きな舟に翁(おきな)媼(おうな)の人形を乗せた柴舟が当番地区(御頭郷=おんとうごう)の氏子数百人によって春宮から秋宮へ曳行(えいこう)されます。
秋宮に曳き付けて神楽殿を3周し、神事相撲三番が行われて祭事が終わり、翁媼人形は焼却されます。 この遷座の大祭を俗に「お舟祭」と言い、明治の中期までは柴舟を裸姿の若者たちが担いだので、「諏訪の裸祭」とも言われていました。この祭はその昔御祭神二神が諏訪湖上を周遊せられたという故事に依るとも伝えられています。
大きなお舟をたくさんの人が引っ張り運びます。お舟は台車がついてるわけではないので、結構力が必要です。木をベースにしてできているため、運んだあとは御柱の通った後のように木のあとがつきます。このあとをみると、お舟祭りが開催されたなぁ〜と思います。
しっかりとあとがついているため、何週間かあとが消えません。これもお舟祭りの醍醐味ですね。
お舟の前には大名行列のようにたくさんの人が御霊代を先導します。暑い中、昔の格好をして歩いている姿は、なんとも言い難いですね。がんばれーです笑
祭りスケジュール
8月1日(火)
14:00 春宮曳行開始
15:05〜 大門先国道横断
15:45 魁町国道出口到着
17:00〜 大社通り曳行
17:30 秋宮鳥居内曳き込み
他にも秋宮前には露店が出たり、太鼓の演奏があったりと多くの人で賑わいます。2月には秋宮から春宮に移動しますが、このときはお舟はなく、静かに執り行われます。
ちなみに春宮、秋宮ともに下諏訪町の下諏訪駅から近いです。お祭り当日は通行止めにもなったり駐車場が足りなかったりしますので、電車で来られた方が良いと思います。
お舟祭り 下諏訪町 イベント詳細
イベント名:お舟祭り
イベント日時:宵祭り2017年7月31日
本祭り2017年8月1日
開催場所 :春宮〜秋宮
下諏訪にお越しの際は温泉にでもつかって行きましょ。